薬学部を設置している大学一覧(関西)

薬学部を設置している大学一覧(関西)

関西の薬学部が設置されている大学をまとめています。また、薬剤師の資格と薬学部の説明、薬剤師国家試験合格率も掲載しています。
関西で薬学部の進学を考えている方は参考にしてください。
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目次

薬剤師ってどんな資格?

薬剤師は、人間の健康に大きな役割を果たす「薬」の専門家で、大学の薬学部(6年制)を卒業し、薬剤師国家試験に合格した人に与えられる資格です。
仕事内容は、薬局や病院での調剤や患者への服薬説明などが広く知られていますが、そのほかに、公衆衛生の管理や、医薬品の研究開発、製造を行っている薬剤師もいます。
最近はドラッグストアでも調剤部門を置くところが増えてきているため、薬剤師の需要が高まっています。
このように、薬剤師は幅広い分野で役に立つ資格で、今後も活躍が期待されています。

関西の薬学部が設置されている大学一覧

大学名
国公立/私立
学部
学科
年制
偏差値
京都大学国公立665~67.4
薬科465~67.4
大阪大学国公立


6
62.5~64.9
京都薬科大学
⇒詳しい受験情報
私立655
大阪医科薬科大学
⇒詳しい受験情報
私立


6
48~52.5
近畿大学
⇒詳しい受験情報
私立

医療薬
6
53~55
創薬科4
51~52.5
摂南大学
⇒詳しい受験情報
私立


6
40~43
大阪大谷大学
⇒詳しい受験情報
私立


6
40~42.5
神戸薬科大学私立648~52.5
立命館大学私立655~56
創薬科学453~55
同志社女子大学私立648~50
神戸学院大学私立640~44
姫路獨協大学私立医療薬635~42
兵庫医科大学私立635~41
武庫川女子大学私立642~45
健康生命薬科442~43

関西三薬ってどの大学?

関西には、
・京都薬科大学
・大阪薬科大学
・神戸薬科大学
という伝統的な薬科大学が3つあります。
これらはまとめて「関西三薬」や「関西三大薬科大学」などと呼ばれている人気大学です。

「関西三薬」はどうして人気?

「京都薬科大学」「大阪薬科大学」「神戸薬科大学」の偏差値はバラバラ。
では、なぜ「関西三薬」と呼ばれるほど人気があるのでしょうか?

その理由は主に歴史にあります。
京都薬科大学は1884年、大阪薬科大学は1904年、神戸薬科大学は1930年に設立されており、近畿地方のみならず、西日本全体から見ても伝統のある薬科大学です。
そのため、多くの卒業生が研究者や薬剤師として活躍しており、就職が安定しています。
さらに、設備や学習環境も充実しており、2017年度の薬剤師国家試験の合格者数ランキングでは、京都薬科大学、大阪薬科大学、神戸薬科大学の3大学すべてが10位以内にランクインしています。

関西で薬剤師を目指すなら、関西三薬の「京都薬科大学」「大阪薬科大学」「神戸薬科大学」への進学を考えてみてはいかがでしょうか?

京都薬科大学ってどんな大学?

京都薬科大学は、関西私立大学の薬学部の中ではトップクラスで、全国でもトップ5に入る学校として知られています。
130年以上の古い歴史があり、就職が安定しているうえに、関西にある私立の薬学部の中で、唯一研究職に就職口があると言われている大学です。
教養教育から専門教育、実習・演習まで6年間一貫して質の高い教育が行われており、薬剤師国家試験への対策も充実しています。

⇒ 京都薬科の学費など、詳しい情報はこちらから!

大阪薬科大学ってどんな大学?

大阪薬科大学は、大阪府高槻市に本キャンパスがある私立大学です。
6年制と4年制の学科があるため、個々の能力や目的に合う分野を選択できることが大きな特徴で、1年次から専門的な科目を学ぶことができます。
創立は110年を超えており、入学時からのキャリアガイダンスなど、就職に対するバックアップが手厚く、卒業生は薬業関連企業での研究・開発職、病院や薬局勤務など、幅広いフィールドで活躍しています。

⇒ 大阪薬科の学費など、詳しい情報はこちらから!

神戸薬科大学ってどんな大学?

神戸薬科大学は6年制で、薬剤師になるための教育だけでなく、研究の分野にも力を入れている私立大学です。
1年次には早期体験学習として、薬剤師の実際の職場や業務を見学し、訪問後は体験した内容についてグループディスカッションやプレゼンテーションを実施することで体験を共有します。
また、薬学の分野以外にも、学生の英語力向上を図るため、1~6年次を通じた英語学習プログラムを導入しています。
伝統ある薬科大学なので、卒業生も多彩なステージで活躍しており、就職が安定しています。

学費は、初年度の合計が2,200,000円。
学費の面では、神戸薬科大学や大阪薬科大学と大きな差はありません。

大学別・薬剤師国家試験合格率が知りたい!

※厚生労働省医薬・生活衛生局調べ

第103回薬剤師国家試験 大学別合格者数

こちらは、第103回(2018年度)の薬剤師国家試験における大学別合格者数です。

設置学校名新卒者既卒者
受験者数合格者数合格率受験者数合格者数合格率
国公立京都大学292586.21%6233.33%
国公立大阪大学242187.5%11100%
私立京都薬科大学33530089.55%342264.71%
私立大阪薬科大学32227986.65%613659.02%
私立近畿大学13713094.89%261453.85%
私立摂南大学19616383.16%473063.83%
私立大阪大谷大学766180.26%912931.87%
私立神戸薬科大学26724692.13%512752.94%
私立立命館大学827085.37%161275%
私立同志社女子大学1298868.22%352468.57%
私立神戸学院大学18014882.22%935660.22%
私立姫路獨協大学463371.74%642539.06%
私立兵庫医療大学1386950%964647.92%
私立武庫川女子大学13511182.22%1166354.31%

関西三薬の「京都薬科大学」「大阪薬科大学」「神戸薬科大学」は国家試験合格率も安定しており、85%を超えています。
国家試験の受験人数も250~350人と多く、薬剤師の資格を取ることに特化した大学であることが分かります。

しかし、他にも国家試験合格率の高い大学があります。
例えば「近畿大学」は受験者数が137人であるのに対して、国家試験合格者は130人。
その国家試験合格はなんと94.89%にも上ります。
この国家試験合格率は関西三薬トップの合格率である「神戸薬科大学」よりも高いのです。
⇒ 近畿大学(薬学部)の詳しい情報はこちら

また、「立命館大学」や「摂南大学」、「大阪大谷大学」なども80%を超える高い国家試験合格率を出しています。
このように、薬科大学ではない一般の大学でも国家試験合格率の高い大学が沢山あります。
国家試験を見据えて大学を選ぶなら、偏差値や学校の種類だけでなく、国家試験合格率の高さも参考にしてみましょう。
⇒ 摂南大学(薬学部)の詳しい情報はこちら
⇒ 大阪大谷大学(薬学部)の詳しい情報はこちら

薬学部の4年制・6年制の違い

6年制の学科の特徴

医学部と同様の6年制の課程として、高度な教育や研究、実習などを経て、薬剤師を目指す学科です。
1・2年次では、早期体験実習を行い、基礎科目を履修します。
3・4年次に専門教育を受け、4年次修了時には薬学共用試験である客観的試験(CBT)と客観的臨床能力試験(OSCE)を受験します。
これらの試験に合格すると、5年次からは、2006年から必修化された5ヶ月間の病院と薬局での実務実習を行うとともに、研究室に所属して症例の研究などを行います。

4年制の学科の特徴

新しい医薬品の開発や、食品や化粧品などのライフサイエンスの分野で活躍できる人材を育成することが目的の学科です。
薬剤師国家試験の受験資格を得ることは出来ません。
医薬品や医療技術の研究者および技術者、薬学の知識を持ったMR(医療品メーカーの医学情報担当者)などを養成するために、実験に重点を置いている薬科学科や、医薬品の創製・創薬に必要な専門知識と技術を身につけた応用研究者を養成するために、生命と薬品あるいは病気の関係などについての生命科学に重点を置いている創薬科学科などがあります。

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出典
蛍雪時代2021年4月臨時増刊号「2022(令和4)年入試対策用 全国大学 学部・学科案内号」
蛍雪時代2017年6月臨時増刊号「2018(平成30)年入試対策用 進路決定 資格・検定・職業ガイド」
蛍雪時代2021年8月号特別付録「全国大学 2021年入試 合格難易度データ」

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