立命館大学の傾向と対策【英語】

立命館大学の英語

目次

大問はおよそ5題でマーク数およそ50問、
文法・語法問題は最もスタンダードな出題形式。

全学部方式・個別学部方式ともに試験時間80分で、

[1]長文問題(1)内容一致4問、(2)内容一致5問、(3)表題選択1問
[2]長文問題(1)空所補充8問、(2)同意表現選択5問
[3]会話文問題(1)空所補充4問、(2)空所補充4問
[4]文法・語法問題8問
[5]語彙問題(1)空所補充5問、(2)同意語選択5問

という構成である。

[3]は(1)(2)が別々の会話文なので実質的には2題。
それぞれ4か所の空所に対して、与えられた10本の選択肢(すべて文)から適切な表現を入れる。
[4]~[5]はすべて短文に空所または下線部があって、それぞれ4つの選択肢から選ぶ標準的な形式。
国際関係学部(IR方式)は「国際関係に関する英文読解」がさらに課される。
試験時間80分で1,000語程度の長文2題が与えられ、
[1]は日本語記述5問、[2]は英文記述5問(いずれも30words程度)と極めて記述量の多い試験である。

文系テーマ・理系テーマともに出るが、日程によって偏りやすい

人類の祖先(サル、アマゾン先住民)や動物の権利などの定番テーマが目立つ。
2/1日程(2長文)、2/2日程(2長文)、2/3日程(2長文)を分析対象とした。
長文のテーマは、2/1日程が
[1]「ジェネレーショングローバルプログラム」(893語)
[2]「レストランでのチップの受け渡しをめぐって」(838語)。

2/2日程が
[1]「漁獲共有プログラムの導入による付加的効果」(818語)
[2]「石を割り刃物状のものを作るサルの行動」(814語)

2/3日程が
[1]「アマゾン先住民の熱帯雨林における耕作活動」(809語)
[2]「ラオスにおける象の過酷な労働の実態」(854語)
となっている。

長文の難易度は、センターレベルが2本(2/1日程[1][2])、やや難が4本(2/2日程[1][2]、2/3日程[1][2])。
長文の形態は、論説文が4本、エッセイが2本(2/1日程[2]、2/3日程[2])。
長文のジャンルは、文系テーマが2本(2/1日程[1][2])、理系テーマが4本(2/2日程[1][2]、2/3日程[1][2])となっている。
2/1日程が2長文ともに「センターレベル」だが、2/2・2/3日程は2長文ともに「やや難」、
2/1は2長文ともに文系テーマだが2/2・2/3日程は2長文ともに理系テーマ、
というように、日程によって難揚度やジャンルがいずれも偏る傾向にある。

語彙力の重要さが痛感される語彙の空所補充問題

『英単語ターゲット1900』「Part3ここで差がつく難単語400」レベルが勝負。
例えば、こんな国語の試験問題があったらどうであろうか?

【4択問題】
(A)風船が _____ のではないかと彼は恐れていた。
(1) 行動する (2) 爆発する (3) 不満を言う (4) 定年退職する

(C)彼女は彼の脇を _____ 、彼を黙らせた。
(1)強調して  (2)混合して  (3) 肘で突いて (4) 吸入して

(D)この車は前の車ほど _____ はない。
(1)驚いて   (2) 骨張って (3) 経済的で  (4) 外部的で

(E)家族はいつも同じ _____ の肉を分け合っていた。
(1) 量   (2) 儀式  (3) 溜息  (4) (虫などの)群れ

これらは以下の実際の問題の訳文である。日本語にすると簡単だが、英文で語彙力がなければ正解を導き出すことは出来ない。

【2/2日程[5](1)】
(A) He was afraid the balloon would _____ .
(1) behave  (2) burst  (3) complain (4) retire

(C) She _____ him in the side to keep him quiet.
(1) accented  (2) blended  (3) elbowed  (4) inhaled

(D) This car is not as _____ as the old one.
(1) astonished  (2) bony  (3) economical (4) external

(E) The family always shared equal _____ of meat.
(1) portions   (2) rituals  (3) sighs (4) swarms

正解は(A)(2)burst、(C)(3)elbowed、(D)(3)economical、(E)(1)portionsで、各設問で品詞はすべて統一されている。
不正解の単語はどれも見当違い甚だしいが、別の文脈では立派に正解になり得るのだ。
この形式の問題は、数多くあたっておきたい。

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