看護学校 受験勉強のポイント「国語」

看護学校 受験勉強のポイント「国語」

看護学校受験の国語に関する対策を載せています。

国語は、英語・数学と並ぶ必須受験科目。
出題は現代文のみの場合と、古文・漢文が含まれる場合がある。
教科書程度の基本的な問題が多く、基礎力が問われる。

目次

国語の出題傾向

現代文について

・論説文
・小説
・随筆

の出題が多い。
なかでも論説文は、総合問題としてかなりまとまった量の出題もみられる。

問題形式

・空欄補充、接続詞の挿入や、段落の構成によって論理のつながりを問う
・指示語の指す内容を問う
・全文の要旨を問う

などが頻出している。
選択肢形式の問題も多いが、なかには一定の字数で要旨をまとめる、といった記述式の問題もある。
全体として記述式の問題は増加しているので、過去の問題も調べておく必要がある。

出題内容

・小説と随筆は近代・現代作家から広く出題されているが、難しいものはあまりみられない。
詩歌も同様で、教科書によく出る有名な作者のものが多い。

・論説文は新聞のコラムからの出題がかなりあり、特に朝日新聞の「天声人語」からの出題が多いようである。
普段から新聞コラムに目を通し、文章に慣れておくことは、ほかの面でも役立つだろう。

古文について

・古典随筆作品『枕草子』『徒然草』
・物語『伊勢物語』『源氏物語』
・日記・紀行文『更級日記』『奥の細道』
・歴史物語『大鏡』

などが出題されている。
題材は広いが、いずれも難問は少なく、教科書レベルの基本的な文章と設問になっている。

問題形式

・現代語への部分訳
・文法、語句の意味を問う
・要旨把握

などが一般的である。
間違いやすい品詞の識別、係り結びの法則は必ずチェックが必要。

出題内容

・現代文にもいえることだが、作品名から作者を問う、あるいは逆に、作者から作品を問うといった文学史の出題頻度が高いので、作品、作者、時代、ジャンルをきちんと把握しておく必要がある。
自分なりの年表を作成しながら覚えていくなどして、効果的に勉強しよう。

・漢文では、絶句・律詩といった定型詩『論語』などが出題されるが、漢文が出題されるのはまれである。
志望校で過去に出題がない場合は、ほかの範囲を勉強した方がよいだろう。

その他、国語知識について

・漢字(書き取り・読み)
・熟語・成句

が出題される。
熟語・成句はきちんと漢字で書けるようにして、くせのある頻出漢字・熟語は重点的に暗記しておく必要がある。
漢字の配点も高いので、着実に点が取れるようにしておきたい。

国語の受験勉強・対策のポイント

現代文

論説文の対策

基本的な問題が多いため、入試倍率が高いと合格最低点も高めになる。
論説文は大きな総合問題としての出題が多く、配点も大きいので、「差のつく」ところとなる。
読解問題で最も重要な要旨をつかむには、

①指示語、接続詞に注意して
②段落のつながりをつかみ
③中心段落をさがし
④中心段落の要点をとらえる=主題を見つける

という手順をふむ。

「これ」「あの」「それ」などの指示語は通常、指示される内容より後ろにおかれ、前の段落全体を指す場合もある。
指示語の内容を答える問題では「そのまま抜き出す」のか「意味を答える」のかに注意し、「意味を答える」場合には、指示語に代入して意味の通る形で答える。

接続詞は、段落の最初の語が特に重要。
「だから」「それで」などの順接、「しかし」「けれども」などの逆接は結論を後ろにもってくる接続詞。
「さて」「ところで」などは話題を変えて論理を展開させる接続詞。
結論はふつうそれより後ろにある。
結論、つまり筆者の最も言いたいことは文章のはじめまたは中段におかれることもあり、その場合、続く段落はその理由、言い換え、補足説明を述べるものである。
要旨把握のためには理由、補足、実例や引用、たとえ話などは取り去って考え、大きな意味のまとまりをつかむことが大切である。

小説・随筆の対策

小説や、エッセーともいわれる随筆には、非常に文学的なものと、論説文に近いものとがある。
文学的文章を読む際には、

①文章の「主題」(=だれの目を通して語っているか。随筆では通常作者自身)
をつかみ
②比喩などの文学的表現に注意して
③心情・情景とその変化を読み取る

ということをする必要がある。
文学的文章では、人物の心情は直接説明されないことが多いため、行動から読み取ったり、会話の中の言葉やその調子から内面をとらえたりしなければならない。
また、たとえである比楡や、随筆に時折みられる、本心と逆のことを表面上の言葉では述べる逆説的な表現を誤解しないことが重要である。

古文

単語の対策

古文は、歴史的仮名づかいと特有の単語の意味をマスターするとずっと理解しやすくなる。
よく出る問題をまとめてみよう。

よく出題される語

・いと(非常に)
・とく(早く)
・かたし(難しい)
・さらなり(もちろんだ)
・おはす(いらっしゃる)
現代語と異なる意味をもつ語
・あはれ(趣、愛着)
・公(天皇、朝廷)
・をかし(趣がある)
・かしこし(恐れ多い、尊い)
・ありがたし(めったにない、すばらしい)
ひとつの単語に反対の意味をもつ語
・にくし(腹立たしい⇔あっぱれだ)
・すごし(恐ろしい⇔すばらしい)

文語文法の対策

係り結びの法則は完全にマスターしておこう。
・「ぞ」「なむ」「や」「か」は連体形で「こそ」は已然形で結ぶ。
・「な~そ」という係り受けは「~するな」という禁止の意味を表す。
・「~ければ」(已然形+「ば」)は「~なので」という意味。

文学的知識・熟語の対策

・俳句・短歌・自由詩・定型詩・散文詩などの詩歌の形式、比楡・倒置法・体言止め・反復などの修辞法、句切れ、季語などをまとめておく。

・熟語・成句については、正確に覚えること。難しいものばかり暗記しようとせず、教科書の漢字・熟語がきちんと読め、書けるようにしておくことが大切である。

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