二十数年前、物理を教えている先生から聞いた話を思い出しています。
その先生によると、
「動いているものは動き続けたい、止まっているものは止まり続けたい、という力が働いている。これが物理の基本の法則だ」
ということです。
そしてさらに、「動いているものを止めるとき、止まっているものを動かすときにエネルギーが必要なのである。」ということです。
この考えは、質量がある「もの」以外でも同じように言えるのではないでしょうか。
つまり、「こころや気持ち」です。
今、継続していることがあると、止めずにそのまま続けたいという気持ちが働きます。
また、何もしていない状態ならば、止まったままでいたいという気持ちが働いています。
私たちは日々この力と向き合い、生活をしています。
朝起きるとき、もう少し寝ていたいと思う気持ちがありながら、エネルギーを使って一日を始めます。
また、ゲームやSNS、スマートフォンの動画鑑賞をしていると、そのままずっと見続けたいという気持ちが働いています。
しかし、しなければならないことがあると、エネルギーを使ってしていたことを止めます。
そして改めて、しなければならないことを始めることにエネルギーを使います。
一方、現在し続けていることが、したくないことや面白くないことであったとしても、続けたいという気持ちが働いているとも言えます。
受験が終わった受験生はよく、
「やっと受験勉強から解放される喜びはあるものの、勉強しなくてよいのは何か変な気持ちだ。」
「受験は嫌だったけれど、なぜか受験勉強は続けたい気持ちがある」
といった話をします。それが、「動いているものは動き続けたい」という物理の法則なのだと思います。
勉強だけでなく、多くのことが習得には継続を必要とします。
継続するには、この「動き続けたい気持ち」の力を理解し、その力をうまく活用することで、少ないエネルギーで継続し、力を身につけることができるのだと思います。
現在、定期テスト中の高校生も多いのですが、ぜひ、定期テストの勉強の勢いそのままで勉強を続けてもらいたいと思います。
特に高3生は、定期テスト勉強をしている「勉強をし続けたいという気持ち」を使い、その勢いでさらに受験勉強を加速してもらいたいと思います。


