理学療法士の仕事って？

この記事では、理学療法士の仕事について説明しています。理学療法士の仕事に興味のある人はもちろん、どんな仕事なのか分からないという方も是非参考にしてください。

理学療法士ってどんな仕事？

「理学療法」とは、電気や熱、光などの物理的な刺激を患部に当てる治療法です。例えば、温熱・感熱療法やマッサージがこれに含まれます。
理学療法士の仕事は、病気やけがで身体の機能が衰えたり障がいが残ったりした人に対して、この理学療法を利用したリハビリを行い、身体の機能を回復させ、患者の社会復帰を手助けすることです。

理学療法士はこの仕事を実践するために、運動生理学や解剖学、運動療法などに対する知識を身につけなければなりません。また、仕事中は患者と接し、医療スタッフと連携をとるため、コミュニケーション能力も必要です。

主な職場としては、病院や医院・診療所をはじめ、リハビリ専門施設、老人ホームなどの高齢者福祉施設、障がい者福祉施設などが挙げられます。

理学療法士の将来性は？

現在、高齢者人口の増加によって、理学療法士を求める高齢者福祉施設が増えているため、仕事の需要は高まっていると言えるでしょう。理学療法士の仕事を経験すると介護支援専門員（ケアマネジャー）の受験資格が得られるので、介護の領域での活躍も期待されています。

理学療法士の資格を取るには？

理学療法士は国家資格なので、まず、指定された養成学校を卒業して、国家試験の受験資格を得ることが必要です。養成学校には、4年制大学、短大、専門学校などがあり、必要な履修年限は3年以上となっています。

2017年度の国家試験合格率は90.3％で、きちんと勉強して卒業すれば合格することは難しくありません。身体的なリハビリの仕事を通して、患者の役に立ちたいという熱意が何よりも大切です。

出典：蛍雪時代2017年6月臨時増刊号

理学療法士の国家試験合格率